0422-31-8600

文字の大きさ

 

新着情報

10月30日第33回東京精神科病院協会学会にて当院の精神保健指定医、看護師、精神保健福祉士が発表をしました

2019年11月28日

<精神保健指定医の感想>
口演発表 演題「統合失調症患者への認知機能リハビリテーションについて―民間精神科病院でのプログラム導入の経過報告と今後の課題」 
当院では統合失調患者様の退院後の社会生活機能を上げるために認知機能リハビリのプログラムを行っています。対象患者様をうまくプログラムに誘導するための課題について発表しました。また、当院ではNEARというプログラムと北大式簡易認知機能検査を行っていますが、施設には制約があることも考えられ、施設によってさまざまな組み合わせがあってよいのではないかとの提案も行いました。東京都内の民間病院で類似のプログラムがたくさんあれば、患者様がどこに住んでいてもリハビリに参加できる状態になればよいと考えているというまとめとさせていただきました。今後も他施設の方と情報交換を行い、患者様のリハビリ環境が整っていくように頑張っていきたいと考えています。
<看護研究発表の感想>
ポスター発表 演題「クロザピン新規導入病棟において師長が捉えた看護業務実践報告」
当院でクロザピン治療の新規導入病棟の師長として、厳重な管理が必要な薬物療法を、どのように支援していくかを整理する機会となりました。副作用の観察などの看護実践を指揮する部分と、クロザピン処方時に必要となるクロザピン患者モニタリングサービス(CPMS)運用手順を遵守し、7日の検査・処方期限を守り、CPMSへ報告するためのコーディネーターとしての支援や、それに伴い厳重に管理し効率的に院内で運用するために、処方曜日の固定化などシステムづくりに参加していました。それらの他部署との調整を、看護チーム内で共有していました。看護実践は幅広いものですが、看護管理の実践としてまとめることで可視化され、新規導入病棟の看護管理実践に役立つと考えられます。
<精神保健福祉士PSWの感想>
ポスター発表 演題「地域における一般病院との連携について>
当院は東京都身体合併症連携事業を受託しており、また三鷹市・武蔵野市・小金井市内の病院で定期的に看護責任者会議を行っており、ソーシャルワーカーも出席しています。会議を通じて、顔の見える連携の重要性は実感しており、それを発表できないか、というのがきっかけでした。身体的な治療が必要となった場合、当院で治療できるものは行いますが、専門医の診察を要する場合は、他院に診察や検査、場合によっては入院をお願いせざるを得ません。逆に一般科病院で精神科の治療を要する場合は、当院に依頼があり、お引き受けします。双方が協力をし合い、患者様にとってより良い治療を提供できることが最も大切なことだと改めて感じました。今後も地域の各病院との連携を深め、より良い治療が提供できるよう、努めていきたいと思います。
20191030-01 20191030-02 20191030-03