整形外科
当院整形外科は高齢社会における脊椎、四肢関節の変性疾患の増加に対して札幌市および周辺地域の基幹病院と地域連携協力し、手足や背骨の骨折、頸椎症(けいついしょう)、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)、腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア、骨粗鬆症など様々な疾患に関する保存治療、手術治療を行っています。
足腰が痛くて思うように歩けない、長時間立っていられない、または座っていられない、立ち上がったり座ったりするのが困難、手指が思うように動かない、など気になる症状がある方は当院整形外科を受診することをお勧めします。
椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)
―注射で治る腰椎椎間板ヘルニアもあります―
これは保存療法と手術療法の間に位置付けられる治療方法となります。これは身体への負担が非常に少ない治療方法です。新しい治療方法なので、当院のような脊椎脊髄外科の認定専門医のいる病院で行うことが義務づけられています。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症の治療には、くすり、コルセット、リハビリ、神経ブロック、そして手術があります。腰部脊柱管狭窄症は徐々に症状が進行します。神経の圧迫が明らかでなかなか症状が良くならない場合には手術を考えます。
■ こんな症状はありませんか?
(1)歩き始めると、次第に腰や足が痛くなり、歩くのが嫌になる。休むと楽になり、再び歩くを繰り返す。
(2)歩くと腰や足が痛くなるのに、自転車だとどこまでも行ける。
(3)椅子に腰掛けると洗い物ができる。
上記のような症状がある場合、腰に原因がある『腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)』なのかも知れません。
このような症状でお困りの方は当院整形外科を受診されることをお勧めします。
ロコモティブ・シンドローム(ロコモ)
骨、関節、筋肉など足腰(運動器)が弱ってしまい自分で動く力(移動機能)が落ちてしまった状態をロコモといいます。ロコモが進行すると、介護が必要になったり寝たきりになったりする危険性が高くなります。
ロコモ度テストの結果、ロコモ度2~3に当てはまる方は、自立した生活が困難になるリスクが高いです。足腰の痛みがある場合は、運動器疾患の可能性や治療が必要となる可能性があります。気になる症状がある方は、当院整形外科を受診されることをお勧めします。
頸椎症
首の骨(頸椎といいます)が加齢による変化を原因として、その構造に変性(骨棘形成、靭帯肥厚、椎間板膨隆など)が起こる疾患です。首まわりや手足の痛み・しびれ、動かしずらさなどの症状を出すことがあります。
上記のような症状がある場合、脳の病気、神経そのものの病気も考えられますが、頸椎に原因があることもあります。頸椎には脳から連続する脊髄、そこから枝分かれして腕や手に伸びる神経があります。
頸椎症は、a.頸椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)と、b.頸椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)に分類されます。
どちらも比較的日本人に多い疾患です。気になる症状があれば単なる「肩こり」・「年齢のせい」だと自己判断せず当院整形外科専門医にご相談ください。
上肢疾患について
・肩の痛み、肩が上がらない
・手のしびれ
・腱鞘炎(けんしょうえん)
・手や手首にできやすいしこり
その他、上肢には多くの疾患がありますが、肩から指先にかけて困っている・気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。