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新着情報

※新型コロナウィルス感染者発生に伴う対応について※(第4報・病院長より)

2020年04月11日

新型コロナウイルス感染症について

 この度、当長野病院の入院患者様からコロナウイルス感染が確認され、当院を利用されています患者様やご家族の皆さま、そして当院職員やそのご家族の皆さま方に、大きな不安を抱かせることになりまして、心よりお詫び申し上げます。

 また、この地域の精神科医療を担っておりました当長野病院が、これ以上の感染拡大を防ぐ観点から、しばらくは外来をはじめとして一部診療機能を休止せざるを得ない状況となり、地域の皆さまにご迷惑をおかけすることになり、大変心苦しく感じております。

 当該患者様がPCR検査の結果陽性反応が出たことにより、院内は一時騒然となりましたが、すべての職員が速やかに対応し、対策本部を核に感染防御に尽力を尽くしております。

 この事例は、地域医療における医療連携の中で発生した事例であります。4月1日に他院より転院してきた患者様で、翌日より原因不明の発熱と倦怠感を認めたため、道の感染症対策班に連絡した上でPCR検査を行い、4月8日感染が判明したものです。

初動として、院内感染を防ぐため直ちに患者様の隔離、汚染ゾーンの設定を行いました。また、感染実態の把握のため、4月11日現在トータルで55検体のPCR検査を実施。当該全職員の陰性ならびに濃厚接触した可能性のある他の患者様の陰性を確認しております。新たな有症者の発生もなく、現時点では封じ込めに成功しております。

私はこの度の非常時に際し、迅速に対応してくれている当院職員のチームワークとコミュニケーション能力の高さに敬意を表し、深く感謝しております。一方で私どもの職員や家族が風評被害や好奇の目に晒される事案が発生しており、憂慮もいたしております。どうか、奮闘している職員ならびにご家族に対し、励ましのエールを送っていただけますよう、お願い申し上げます。

この難局を乗り切った暁には、再び地域の精神医療に貢献できるよう尽力いたす所存ですので、ご声援よろしくお願いいたします。

 
 令和2年4月11日
長野病院 院長 石垣 博美