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精神科訪問看護

精神科訪問看護

精神疾患を抱え地域で生活を送る方の中には自らの不安や悩みを相談できずに暮らしている方も多く、またご家族だけで支えることに不安を感じている事もあります。

生活のしづらさを少しでも解消できるよう看護師等の専門職がご自宅へ訪問させていただき、不安や悩みに耳を傾け、体調や病状の変化の観察を行い、再発・再入院を未然に防ぐために必要な支援をお届けします。

その人らしさを大切に地域における日常生活を送れるよう精神科訪問看護では支援を行います。

精神科訪問看護のサービス内容

病状の観察や服薬の説明といった基本的な項目から、日常生活の改善やコミュニケーション能力の維持・向上など、一人では解決できない事への支援を行っています。

また、精神科訪問看護は利用者様に限らずそのご家族も対象となります。ご家族の不安の軽減や相談対応、各関係機関とケアの連携を含め利用者様を取り巻く環境の調整も行います。

利用者様自身が現在の状況をどのように感じているかを聞くことから始め、「○○をしてみたい」など理想とする生活の実現へ向けて、その思いを共有し一緒に取り組んでいけるよう、利用者様のニーズに合わせ、日常生活を円滑に送るための支援の提案を行います。

1.コミュニケーションによる病状の観察
精神科訪問看護では利用者様とのコミュニケーションが重要になります。
利用者様ご自身が気づかない体調の変化などコミュニケーションを通して、確認することで病状悪化の早期発見に繋がり、未然に防ぐこともできます。
利用者様の生活の話から食事の摂取量、排泄の内容、睡眠、身なり、服薬状況などを通して、身体症状の変化をとらえていきます。

2.再発・再入院の防止
再発、再入院をされる方の中には1人で悩みを抱える、孤独になりやすいといった傾向があります。そのため、精神科訪問看護では不安や悩みの相談にのり、症状への対処法など一緒に考えながら支援を行います。また、自宅訪問する事で生活環境を把握でき、より具体的な支援をできるようになります。
このように症状の悪化を防ぐ援助を行うと共に自身では気づかない状態変化を早期に発見でき、再入院を未然に防ぎます。

3.服薬の説明、管理
病状を悪化させないためには薬の服用は重要となってきます。
しかし、病識が持てない・副作用が重いなどの理由により自己判断で服薬をやめてしまう方も少なくありません。訪問時に薬の確認を行い、必要性の説明や管理方法の提案をさせていただき利用者様が納得して服薬を継続できるよう支援していきます。

4.生活リズムの調整
生活リズムが崩れると不眠や体調不良に陥り、症状が悪化してしまいます。
1日の過ごし方を共に考え、利用者様のペースで生活リズムの調整を行っていきます。

5.社会資源・社会活動参加への支援
精神疾患持つ方は様々な症状の影響により社会生活から孤立しがちです。そこで地域で生活するにあたり、利用・活用できる社会資源の説明や支援をします。
また、社会生活を送る上で必要となる対人関係構築のためのコミュニケーション能力の維持・向上を支援します。

6.日常生活の支援
利用者様の中には身体的・精神的・社会的な要因から生活能力に影響し、日常生活に支障を伴うことがあります。生活技能の獲得・拡大のために利用者様のお話や生活状況の観察などから、より自分らしい生活を送れるよう日常生活の支援を行います。

訪問看護における各職種の役割

看護師 ・服薬管理
・健康管理
・病状観察
・日常生活支援
・医療処置
作業療法士 ・余暇活動の支援
・身体機能訓練
・日常生活動作等の支援
・住環境調整
精神保健福祉士(地域連携室) ・制度手続き補助
・入院治療調整
・社会資源の活用支援
・関係機関調整

訪問看護利用の流れ

houkan

各種健康保険がご利用できます。また、自立支援医療費制度も併せてご利用できます。
受診のご相談は(083)251―2121(地域連携室までご連絡ください。