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甲状腺外来

甲状腺外来

当院では、甲状腺機能亢進症のバセドウ病・機能性腺腫・TSH産生下垂体腫瘍、甲状腺機能低下症の慢性甲状腺炎・甲状腺手術後、びまん性甲状腺腫の思春期甲状腺腫等幅広く対応します。

血液検査・画像診断はもちろんのこと、穿刺吸引細胞診も行っており、ほとんどの腫瘍が良性か悪性か判断できます。局所麻酔後に行いますので、痛みはなく安全で診断率の高い検査が可能です。

甲状腺の疾患について

甲状腺ホルモンの分泌に異常が生ずる疾患

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまい、心臓がドキドキしたり、汗をかいて体重が減ったり、指が震えたりする甲状腺機能亢進症と、甲状腺ホルモンの分泌が不足して、疲れやすい、寒がり、便秘などの症状を起こす甲状腺機能低下症があります。甲状腺が腫れてこない場合もありますが、多くは全体が腫れてきます(びまん性甲状腺腫)。

主な病名
甲状腺機能亢進症: バセドウ病・機能性腺腫・TSH産生下垂体腫瘍
甲状腺機能低下症: 慢性甲状腺炎・甲状腺手術後

甲状腺の形態に異常が生ずる疾患

甲状腺全体が腫れてくるびまん性甲状腺腫と甲状腺内に結節と呼ばれる固まりができる結節性甲状腺腫があります。ホルモン異常を伴う場合や伴わない場合があります。びまん性甲状腺腫には思春期甲状腺腫、バセドウ病、慢性甲状腺炎(橋本病)などがあり、結節性甲状腺腫には腺腫様甲状腺腫、瀘胞腺腫などの良性のものと甲状腺癌などの悪性のものがあります。

主な病名
びまん性甲状腺腫: 思春期甲状腺・バセドウ病・慢性甲状腺炎
結節性甲状腺腫: 腺腫様甲状腺腫・甲状腺癌・甲状腺瀘胞腺腫

検査内容

血液検査(甲状腺ホルモン量を調べる)

血液中の甲状腺ホルモン濃度を調べることによって、甲状腺の働きと異常(亢進症と低下症)がわかります。T4(サイロキシン)・T3(トリヨードサイロニン)が高値の場合は甲状腺機能亢進症が、T4・T3が低値の場合は甲状腺機能低下症が疑われます。必要に応じて画像診断や細胞検査を行います。

画像診断(腫瘍の有無を確認する)

甲状腺の腫瘍の有無を超音波エコー検査、CTスキャン(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像装置)検査等で調べます。超音波検査は診断精度が高く、ほとんどの腫瘍が描出されますが、良性であるか悪性であるかの確定まではできません。

細胞診検査(細胞の形態を調べる)

甲状腺の腫瘍に針を刺し、その一部を採取して、顕微鏡で腫瘍細胞の形態を調べる検査です(穿刺吸引細胞診)。この検査により、ほとんどの腫瘍が良性か悪性か判断できます。局所麻酔後に行いますので、痛みはなく安全で診断率の高い検査です。