リハビリテーション科
当院は障害者病棟、療養病棟を有しており、いずれの病棟においてもほぼ全ての患者さまにリハビリテーションの提供を行っております。ベッドサイドもしくはリハビリテーション室にて週3~5回の実施を目安に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3職種にて患者さまの機能回復、生活の質の向上に努めております。
施設基準
・脳血管疾患等リハビリテーションⅠ ・運動器リハビリテーションⅠ ・廃用症候群リハビリテーションⅠ ・呼吸器リハビリテーション |
対象疾患
脳血管疾患 | 脳出血・脳梗塞・くも膜下出血 またはその後遺症、脊髄損傷、神経筋疾患、ALS等の難病等 麻痺などの運動障害、またはその後遺症による寝たきり状態などに対し日常生活動作の練習、拘縮や褥瘡などの二次障害進行予防を行っております。 |
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内科疾患 | 肺炎などの呼吸器疾患、心臓疾患、内部障害 ベッドサイドでの呼吸訓練や体操などを行い呼吸機能改善を目指します。また当リハビリスタッフは器官内吸引の研修を受けており、気管切開を行っている患者さまに対しても適宜吸引処置を行いながらリハビリの実施が可能となっており、誤嚥性肺炎の予防に努めております。 |
整形疾患 | 変形性関節症、肩関節周囲炎、関節拘縮 主に外来患者さまが対象となります。骨関節疾患による関節の変性や疼痛、歩行障害に対しストレッチや運動リハ、生活指導などを行いこれらの改善を図ります。1度の施行で約20~40分の提供となり、週1~2回を目途に進めていきます。 |
嚥下障害 | 摂食・嚥下障害に対して、言語聴覚士による訓練またはその検査を実施します。 嚥下能力だけでなく他職種との連携による姿勢改善や筋力向上などを図り、食事の再獲得を目指します。 |
廃用症候群 | 上記の疾患や認知症などによる寝たきりを余儀なくされている患者さまに対してもリハビリを実施しています。基本的にはまずは車椅子離床を目指し、それらが難しい場合はベッドサイドでの二次障害予防や機能改善に努めていきます。 |
設備
ホットパック、電気治療、牽引器、エルゴメーターなどの物理療法機器や運動機器を活用します。
リハビリテーション科としての取り組み
当院は療養型の病院であり長期入院を目的とされる患者さまが大勢いらっしゃいます。そういった中で「療養型」といった括りにとらわれず、患者さまのケア・機能向上に尽力しています。
適切なリハビリテーションの提供を行う為、スタッフを対象に研修会の実施や実習生の取り入れなどを行い質の向上を図っています。
また病棟とも連携し、拘縮進行予防や褥瘡予防に努めております。入院されている患者さまだけでなく、外来患者さまに対しても注力しており、地域への貢献を目指しています。