検診結果の病名・用語説明

【PET-CT】用語説明

胸部領域用語

肺気腫

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の代表例です。
肺胞の組織が壊れ、肺にたまった空気を押し出せなくなる病気です。重症化すると肺での酸素交換が困難になってしまい、日常生活でも息切れ、呼吸困難になってしまいます。
主に本人の喫煙が原因ですが、受動喫煙による影響も否定できません。確定診断には呼吸機能検査が必要です。
崩壊した肺胞が元に戻ることはないため、完全治癒はなく、壊れていない肺だけで機能を維持するしかない病気です。

陳旧性陰影 炎症性瘢痕

過去にかかった肺炎や結核などの炎症の痕です。
消えてしまうこともありますが、消えずに残る場合もあります。
いずれにしても問題はありません。

結節影・腫瘤影

小さな類円形の陰影をいいます。
原発性肺がんや、大腸がん、腎がんなど他の部位からの転移、結核、肺真菌症(カビで起こる病気)、非結核性抗酸菌症、陳旧化した肺炎、良性腫瘍(過誤腫など)などに見られます。

石灰化陰影

過去の肺の炎症などが治った場所に、カルシウム(石灰) が沈着した状態で、通常は問題となりません。

スリガラス状陰影

スリガラス状陰影とは、もやのかかったような白い影です。
スリガラス状陰影を呈する所見としてがんや間質性肺炎などがあります。
スリガラス状陰影にみえる癌の多くは腫瘍の性質をもつものの、現段階では悪性腫瘍とは呼べず、将来癌になる可能性があるという状態になります。
必ずしも全ての病変が癌になるわけではないので、必ず、経過観察をおこない大きさや濃度などの状態をしっかり観察することが大切になります。

肺のう胞(ブラ)

肺の中に、袋状の空気の「のう胞」ができている状態です。
通常問題となりませんが、大きさによっては経過観察が必要な場合もあります。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃の内容物(主に胃酸)が食道に逆流することにより、食道に炎症を起こす病気です。健康な人でも胃酸の逆流がみられることはありますが、時間が短いため問題になることはありません。逆流の時間が長くなると、食道の粘膜は胃酸に対し弱いため食道に炎症を起こすようになります。症状としては胸が焼ける感じ、酸っぱいものが上がってくる、食後に胸やみぞおちのあたりが痛い、というのが主な症状です。
この病気は成人の10〜20%がかかっていると推定されており、中でも中高年、特に高齢者に多くみられます。適切な治療を受けなかった場合には、症状が持続することにより生活に支障を来すことも知られています。

腹部領域用語

大腸憩室(けいしつ)

大腸憩室とは、大腸の壁の弱い部分が、外側に向かって小さな袋状に突き出したところです。大腸憩室の保有率は日本人全体で約24%とされ、年齢とともに上昇します。日本を含むアジア人では、右側結腸(上行結腸〜肝彎曲)にできやすく、加齢とともに左側(下行結腸〜S状結腸)にも発生する割合が増加します。憩室自体は通常は無症状ですが、腹痛や発熱あるいは下血といった症状がある場合は憩室の炎症が疑われ、専門医への受診が必要です。

脂肪肝

肝臓に中性脂肪がたまった状態です。メタボリックシンドロームに合併しやすく、放置すると肝炎などを引き起こす場合があります。
脂肪肝の多くはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を合併しており、脂質異常(高中性脂肪・高LDLコレステロール・低HDLコレステロール)を起こしやすく、動脈硬化の重要な原因になります。糖尿病を合併する人も少なくありません。
脂肪肝の初期にはほとんど症状はありませんが、やがて肝炎を起こし肝硬変に進行することもあります。
原因のほとんどは過食と多量飲酒ですが、糖尿病・ステロイド剤の服用・栄養障害による代謝異常なども原因になります。特にアルコールではなく過食が原因で脂肪肝から肝炎・肝硬変となる病気はNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)と呼ばれ、注目されています。
肝硬変などに進行していない脂肪肝の段階ならば、生活習慣を見直すことで肝臓の状態が改善することも充分期待できます。アルコールの飲み過ぎを控え、体重管理などを心がけることも大切です。

肝血管腫

肝臓にできる良性の腫瘍です。血管の組織の異常によりでき、血液が豊富に流れる腫瘍です。
ほとんどの肝血管腫は5cm未満の大きさです。このような小さな肝血管腫では症状が現れることはまずありません。症状がない小さな肝血管腫であれば、治療は必要なく様子見になります。
まれに10cmを超える巨大な肝血管腫も存在します。肝血管腫が巨大になると、他の臓器を圧迫するため症状が出ることがあります。たとえば、「お腹が張った感じ」「みぞおちの痛み」「吐き気」「食欲不振」などの症状を感じます。

胆のう結石

胆石(たんせき)とは肝臓(かんぞう)や胆のう、胆管(たんかん)にできる結石です。結石がどこにあるかによって、肝内結石、胆のう結石、胆管結石(総胆管結石)という名称がついています。
人体ではそのほかに、腎臓でできる腎結石、すい臓でできる膵石、胃の中にできる胃石、消化管の中でできる糞石、ほかに膀胱結石などがあります。これらは、それぞれできる仕組みが異なり、全く別の病気です。
胆のう結石があるからといって、必ずしも症状があるわけではありません。胆のう結石をもっている人の23%は無症状といわれています。胆のう結石症の自覚症状で一番多いのは右の肋骨の下あたりに差し込むような痛みを感じます。背中や肩に抜けるような痛み(放散痛)を伴うこともあります。胆石の痛みは決まったところだけが痛むのではなく、人によって様々です。痛みのほかに発熱や嘔吐がおこることもあります。

子宮筋腫

子宮筋腫は珍しくない腫瘍です。小さなものも含めると、30歳以上の女性の20-30%にみられます。がん(悪性の腫瘍)ではありませんが、貧血や痛みや不妊など様々な症状の原因となります。おもな症状は、月経量が多くなることと月経痛です。その他に月経以外の出血、腰痛、頻尿(トイレが近い)などがあります。

卵巣のう腫

卵巣のう腫とは、卵巣に発生する腫瘍の一種です。卵巣のう腫の多くは良性腫瘍であるため、急激に大きくなったり転移を生じたりすることはありません。しかし、卵巣は”沈黙の臓器”とも呼ばれ、がんになっても症状が現れにくいとされています。そのため、腫瘍が大きくなって腹囲が大きくなる、下腹部にしこりができるといった症状が現れてから初めて病院を受診する方も少なくありません。
また、卵巣のう腫は大きくなると破裂したり、卵巣の根元が捻れて血流がストップしてしまう茎捻転(けいねんてん)などを引き起こしたりすることもあります。いずれも急な激しい腹痛がおこり、緊急手術が必要な場合があり注意が必要です。

粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤とは、何らかの理由により皮膚に袋状の固まりができてしまい、袋の中に脱落した角質や皮脂がたまって徐々に大きくなってしまったものです。良性の皮膚腫瘍の一種であり、アテローム、表皮嚢腫とも呼ばれます。さらに細菌が侵入して化膿してしまうと患部が腫れて赤くなり、痛みを引き起こすこともあります(炎症性粉瘤)。
治療は主に、手術による腫瘍の切除です。良性腫瘍なので治療を受けなくてもあまり問題はありませんが、化膿することもあるので早い段階で治療をすれば負担の少ない治療法を選択できます。

頭頚部領域用語

副鼻腔炎

鼻の中は「鼻腔」と「副鼻腔」とで構成されています。副鼻腔炎とは、鼻腔の周りにある副鼻腔が炎症を起こす病気です。副鼻腔は、顔の左右にそれぞれ4個ずつ、合計8個あり、その中には空気が入っていて、小さな穴で鼻腔とつながっています。
副鼻腔炎は、主に細菌やウイルス感染が原因で起こり、風邪などで細菌やウイルスに感染すると、鼻腔が炎症を起こして鼻腔と副鼻腔をつなぐ穴がふさがることがあります。穴がふさがると、鼻腔への粘液排出がうまくいかなくなり、副鼻腔内の粘液に細菌やウイルスが繁殖して膿がたまり、副鼻腔炎を引き起こします。

PET検査用語

SUVmax

PET検査において、FDG(薬剤)の病巣への集積度を示す指標です。
FDG(薬剤)が体内に均一に分布したと仮定したときの放射能濃度を1としたとき、病巣部の集積はその何倍の放射能濃度か、を表す指標がSUVです。

褐色脂肪組織

褐色脂肪組織は、寒冷環境下での体温維持や全身エネルギー消費の調節に寄与する脂肪組織です。やせ型の若年女性に多くみられ、冬場の寒い時期などの寒冷刺激により反応し熱生産を行なう結果、PET検査を行った際にFDG(薬剤)が集積すると考えられています。

【MRCP】用語説明

膵管内乳頭粘液性腫瘍(Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm:IPMN)

膵腫瘍の一種で、膵管(膵臓の中にある膵液の流れる管)の中に、乳頭状(盛り上がるよう)に増殖する膵腫瘍で、どろどろとした粘液を産生することで膵臓の中に嚢胞(水の様な袋)を作る病気です。いわゆる典型的な膵がん(膵管がん)とは異なり、良性から悪性まで様々な段階で見つかります。一生にわたって症状が現れない方もいますが、長期間の経過を経て膵がんを発症したり、膵炎になったりする方もいるので、しっかり様子を見る必要があります。

膵管非融合

膵臓の分泌液が通る管(主膵管)が通常の開口部と異なる部位で開口していることです。無症状のことも多いですが、食事と関連した腹痛や膵炎の原因となる場合があります。膵炎を繰り返して生活にも支障がある場合は、膵炎を予防するための治療を検討する必要があります。

胆のう結石

胆石(たんせき)とは肝臓(かんぞう)や胆のう、胆管(たんかん)にできる結石です。結石がどこにあるかによって、肝内結石、胆のう結石、胆管結石(総胆管結石)という名称がついています。
人体ではそのほかに、腎臓でできる腎結石、すい臓でできる膵石、胃の中にできる胃石、消化管の中でできる糞石、ほかに膀胱結石などがあります。これらは、それぞれできる仕組みが異なり、全く別の病気です。
胆のう結石があるからといって、必ずしも症状があるわけではありません。胆のう結石をもっている人の23%は無症状といわれています。胆のう結石症の自覚症状で一番多いのは右の肋骨の下あたり(右肋弓下)に差し込むような痛みを感じます。背中や肩に抜けるような痛み(放散痛)を伴うこともあります。胆石の痛みは決まったところだけが痛むのではなく、人によって様々です。痛みのほかに発熱や嘔吐がおこることもあります。

胆のうポリープ

胆のうポリープは胆のうの内側に発生した突起物であり、大部分は良性で多くは癌になることはありません。胆のうポリープの中で最も多いのがコレステロールポリープであり、約90%を占めます。多くは数mmと小さく、10mm超えることは稀であり、多発しやすいという特徴があります。コレステロールポリープは胆汁中のコレステロールが胆のう粘膜に付着したものが大半であり、近年の食生活の欧米化によって増えているとされています。その他、腺腫、過形成ポリープ、炎症性ポリープなどがありますが、胆のうポリープによる自覚症状はなく、健診の超音波検査等で偶然発見されることが多いです。

胆のう腺筋腫症

胆のう腺筋腫症は胆のうの壁が部分的あるいは全体に分厚くなる病気(胆のう壁肥厚)であり、通常は小さなのう胞構造や石灰化(血液中のカルシウムが沈着すること)を伴います。また、胆のう腺筋腫症による症状はほとんどなく、胆のうポリープと同様に健診の超音波検査等で偶然発見されることが多いですが、胆のう結石を合併していたり、胆のう炎を併発していたりする場合は腹痛を伴うことが稀にあります。

肝血管腫

肝臓にできる良性の腫瘍です。血管の組織の異常によりでき、血液が豊富に流れる腫瘍です。
ほとんどの肝血管腫は5cm未満の大きさです。このような小さな肝血管腫では症状が現れることはまずありません。症状がない小さな肝血管腫であれば、治療は必要なく様子見になります。
まれに10cmを超える巨大な肝血管腫も存在します。肝血管腫が巨大になると、他の臓器を圧迫するため症状が出ることがあります。たとえば、「お腹が張った感じ」「みぞおちの痛み」「吐き気」「食欲不振」などの症状を感じます。

脂肪肝

肝臓に中性脂肪がたまった状態です。メタボリックシンドロームに合併しやすく、放置すると肝炎などを引き起こす場合があります。
脂肪肝の多くはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を合併しており、脂質異常(高中性脂肪・高LDLコレステロール・低HDLコレステロール)を起こしやすく、動脈硬化の重要な原因になります。糖尿病を合併する人も少なくありません。
脂肪肝の初期にはほとんど症状はありませんが、やがて肝炎を起こし肝硬変に進行することもあります。
原因のほとんどは過食と多量飲酒ですが、糖尿病・ステロイド剤の服用・栄養障害による代謝異常なども原因になります。特にアルコールではなく過食が原因で脂肪肝から肝炎・肝硬変となる病気はNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)と呼ばれ、注目されています。
肝硬変などに進行していない脂肪肝の段階ならば、生活習慣を見直すことで肝臓の状態が改善することも充分期待できます。アルコールの飲み過ぎを控え、体重管理などを心がけることも大切です。

【マンモグラフィ】用語説明

FAD

局所的非対称性陰影 良性または悪性の陰影

構築の乱れ

腫瘤は明らかでないが、正常の乳腺構造が歪んでいるもの

Distortion

乳腺構造の歪み

Retraction

乳腺構造の局所的引き込み

Spiculation

がんの広がりを疑う放射状に広がる病変

【超音波】用語説明

腹部領域用語

肝のう胞

肝臓内に袋状に水分がたまる良性の腫瘍です。一般的に自覚症状は少なく、検診などで偶発的に見つかる事が多いです。嚢胞は一般的に先天的なものが多く、ほとんどのものは治療の必要がありません。大きさや発生部位によって腹部の圧迫症状など自覚症状がある時、のう胞内部での出血、感染などを起こしている時は治療の対象となる事があります。

肝血管腫

肝臓にできる良性の腫瘍です。血管の組織の異常によりでき、血液が豊富に流れる腫瘍です。ほとんどの肝血管腫は5cm未満の大きさです。このような小さな肝血管腫では症状が現れることはまずありません。症状がない小さな肝血管腫であれば、治療は必要なく様子見になります。
まれに10cmを超える巨大な肝血管腫も存在します。肝血管腫が巨大になると、他の臓器を圧迫するため症状が出ることがあります。たとえば、「お腹が張った感じ」「みぞおちの痛み」「吐き気」「食欲不振」などの症状を感じます。

脂肪肝

肝臓に中性脂肪がたまった状態です。メタボリックシンドロームに合併しやすく、放置すると肝炎などを引き起こす場合があります。
脂肪肝の多くはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を合併しており、脂質異常(高中性脂肪・高LDLコレステロール・低HDLコレステロール)を起こしやすく、動脈硬化の重要な原因になります。糖尿病を合併する人も少なくありません。
脂肪肝の初期にはほとんど症状はありませんが、やがて肝炎を起こし肝硬変に進行することもあります。
原因のほとんどは過食と多量飲酒ですが、糖尿病・ステロイド剤の服用・栄養障害による代謝異常なども原因になります。特にアルコールではなく過食が原因で脂肪肝から肝炎・肝硬変となる病気はNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)と呼ばれ、注目されています。
肝硬変などに進行していない脂肪肝の段階ならば、生活習慣を見直すことで肝臓の状態が改善することも充分期待できます。アルコールの飲み過ぎを控え、体重管理などを心がけることも大切です。

胆のうポリープ

胆のうポリープは胆のうの内側に発生した突起物であり、大部分は良性で多くは癌になることはありません。胆のうポリープの中で最も多いのがコレステロールポリープであり、約90%を占めます。多くは数mmと小さく、10mm超えることは稀であり、多発しやすいという特徴があります。コレステロールポリープは胆汁中のコレステロールが胆のう粘膜に付着したものが大半であり、近年の食生活の欧米化によって増えているとされています。その他、腺腫、過形成ポリープ、炎症性ポリープなどがありますが、胆のうポリープによる自覚症状はなく、健診の超音波検査等で偶然発見されることが多いです。

胆のう腺筋腫症

胆のう腺筋腫症は胆のうの壁が部分的あるいは全体に分厚くなる病気(胆のう壁肥厚)であり、通常は小さなのう胞構造や石灰化(血液中のカルシウムが沈着すること)を伴います。また、胆のう腺筋腫症による症状はほとんどなく、胆のうポリープと同様に健診の超音波検査等で偶然発見されることが多いですが、胆のう結石を合併していたり、胆のう炎を併発していたりする場合は腹痛を伴うことが稀にあります。

胆のう結石

胆石(たんせき)とは肝臓(かんぞう)や胆のう、胆管(たんかん)にできる結石です。結石がどこにあるかによって、肝内結石、胆のう結石、胆管結石(総胆管結石)という名称がついています。人体ではそのほかに、腎臓でできる腎結石、すい臓でできる膵石、胃の中にできる胃石、消化管の中でできる糞石、ほかに膀胱結石などがあります。これらは、それぞれできる仕組みが異なり、全く別の病気です。
胆のう結石があるからといって、必ずしも症状があるわけではありません。胆のう結石をもっている人の23%は無症状といわれています。胆のう結石症の自覚症状で一番多いのは右の肋骨の下あたりに差し込むような痛みを感じます。背中や肩に抜けるような痛み(放散痛)を伴うこともあります。胆石の痛みは決まったところだけが痛むのではなく、人によって様々です。痛みのほかに発熱や嘔吐がおこることもあります。

石灰化(右腎、左腎)

腎臓内にカルシウムや尿酸の沈着が起きた状態を指します。治療を要するものではありませんが、石灰化が進行すると、結石になることがあり、尿路結石と呼ばれるものです。結石が腎臓や尿管にできると、血尿や側腹部痛の原因となる事があります。
1年に1回程度超音波検査での経過観察が望ましいです。

腎のう胞

腎臓内に袋状に水分がたまる良性の腫瘍です。多くの腎のう胞は無症状で特に治療の必要性はありません。まれに、腎のう胞が多発する事で腎臓の機能が低下する、多発性のう胞腎という遺伝性の病気や、できた場所によっては尿路を圧迫し尿の流出を阻害する事もあります。

甲状腺領域用語

腺腫様結節

甲状腺にできる良性のしこり(結節)を指します。自身で首の腫れを自覚される事もありますが、大部分は超音波検査で偶然指摘されます。甲状腺結節の大部分は良性ですが、稀に悪性腫瘍も存在します。腺腫様甲状腺腫は、超音波画像での見かけ上良性という事です。良悪性の判断のために、細胞診検査が必要になる事があります。

甲状腺のう胞

甲状腺にできる、液体の溜まった袋状のしこりです。ほとんどの場合は無症状で経過観察となりますが、サイズが大きく痛みがある場合には注射器で中の液体を吸い出す事もあります。

腺腫様甲状腺腫

腺腫様結節や甲状腺のう胞など、甲状腺に良性のしこり(結節)が複数できる病気です。

甲状腺機能異常

甲状腺は代謝を司る甲状腺ホルモンを作る臓器ですが、そのホルモン量に異常を来している可能性があります。血液検査でホルモン値を測定する事が望ましいです。

頸動脈領域用語

プラーク

血管内にコレステロールが付着する事で形成される塊を指します。プラークにより血管内腔(血液の通り道)が狭くなり、血管が詰まる事で脳梗塞や心筋梗塞のリスクが上昇します。LDL-コレステロールなどの脂質管理が重要です。

IMT

IMTとは、内膜中膜複合体肥厚度といい動脈硬化の指標の一つです。
動脈硬化は動脈の壁が厚くなっている状態を指しますが、動脈の壁は3層に分かれています(内膜・中膜・外膜)。このうち、内膜と中膜を合わせた厚みをIMTと呼び、動脈硬化の進展の指標に用います。健康な人のIMTは1mm未満です。IMTが1.1mmを超えると動脈硬化が進み肥厚した状態と考えられ、脳梗塞や心筋梗塞を発症する頻度が高いとされています。LDL-コレステロールなどの脂質管理・血圧管理・禁煙などが重要です。