PET-CTの特徴
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- PETスキャン、CTスキャンを一度に行えるため、
短時間で正確な診断が可能です。 - 2
- 一度の検査でほぼ全身のがん検査が可能です。
また、新たな部位でのがん発見や転移の診断も可能です。 - 3
- 腫瘍の良性・悪性の判定、
がんの進行度の診断(ステージ診断)に有用です。
PET-CTの得意ながん
頭頚部がん、肺がん、乳がん、食道がん、大腸がん、子宮がん、悪性リンパ腫、悪性黒色腫 など
PET-CTの苦手ながん
早期胃がん、腎がん、膀胱がん、肝臓がん、胆道がん など
PET-CT検査 Q&A
PET-CT検査ってなんですか?
・CT検査やMRI検査は、主に組織の形態診断に用いられる検査ですが、PET検査は注射したお薬が病気に集まる生理機能を利用した機能学的検査です。
・PET-CT検査はこの両方の利点を利用して全身のがんを発見することができる画期的な検査です。
検査時間はどのくらいですか?
・コースによりますが、受付からお帰りいただくまで3~5時間程度です。そのうち、PET-CTでの検査時間は、およそ120分(安静時間、リカバリー時間:90分を含む)です。
食事制限はありますか?
・検査前日までは通常通りで結構です。前日の飲酒は、お控えください。
・当日の食事は、お控えください。ただし、水や糖分の入っていないお茶は飲んでいただいても構いません。
・糖分の入った飲み物や牛乳、ヤクルト等は、お控えください。食事や糖分を摂りますと、正確な診断ができなくなることがございます。十分ご注意ください。
どうしてPET-CT検査でがんが見つかるのですか?
・がん細胞は、通常細胞に比べて3~8倍ものブドウ糖を栄養源として成長します。
・PET-CT検査では、ブドウ糖に似た検査薬を静脈に注射して、(安静後)体内のどこに多くの検査薬が集まっているのかを画像化します。それによって、がんの位置や性質を知ることができるのです。
PET検査における被ばく量はどのくらいですか?
・PETの被ばく量は、約3ミリシーベルトで、ほぼ胃のバリウム検査と同じ程度です。同時に行うCTなどの被ばく線量と合わせて10-15ミリシーベルトになります。ただし、体格や装置及び検査内容によって多少異なります。一般的な検診で行われる検査と比較しても被ばく量はごくわずかです。安心してご受診ください。
検査に痛みや不快感はありますか?
・薬剤を静脈に注射する際の痛みはありますが、椅子やベッドに横になって安静にし、PET-CT機器検査時も検査台に横になるだけですので、痛みや不快感を感じることはほとんどございません。
健康保険の対象になりますか?
・保険適用の範囲が、厚生労働省保険局のガイドラインにより決まっておりますので、まずは主治医の先生にご相談ください。健康診断目的の方は健康保険の対象にはなりません。
がんが見つかった場合、その後の治療の相談はどのようにすればいいですか?
・医療機関からの紹介患者様に関しましては、主治医の先生とご相談になります。また 検診の受診者様でさらに精密検査が必要な場合、または治療の必要性があると診断された場合は、当クリニックの医師がわかり易くご説明いたします。