当院では県内でも数少ない透析時運動指導を行っている病院のひとつです。現在、日本では約33万人の患者様が透析治療を受けています。透析患者様の高齢化に伴い、フレイルを認める方も増加しています。フレイルは、適切な運動などを行うことで正常な状態に近づける可能性があります。
透析時運動指導を行うことで、フレイルの予防や進行予防が図れ、体力や生活の質(QOL)、日常生活動作などの改善が期待されます。
運動療法の内容としては、ストレッチ、レジスタンストレーニング(チューブやゴムボール、重錘バンド等使用)、自転車エルゴメータ等の有酸素運動を組み合わせ、合計20~30分程度実施します。
※フレイルとは…健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。年齢を重ねていくと、心身や社会性などの面でダメージを受けたときに回復できる力が低下します。これによって健康に過ごせていた状態から、生活を送るために支援を受けなければならない要介護状態に変化していきます。
(出典:東京大学高齢社会総合研究機構 飯島研究室,2023,フレイルを知ろう,frailty.iog.u-tokyo.ac.jp)