薬剤部の紹介
薬剤部概要(令和6年度)
薬剤師:7名 薬剤助手:2名
実務実習指導薬剤師:2名 糖尿病療養指導士:1名 NST専門療法士:1名
処方等実績
外来処方箋枚数:100枚/日
入院処方箋枚数:100枚/日
入院注射処方箋枚数:104枚/日
無菌製剤処理加算件数(TPN):180件/月
薬剤部の主な取り組み
1. 外来対応
外来処方箋はほぼ100%院内処方となっています。処方箋発行時に過去3回分の血液検査データと薬歴を自動出力し処方内容チェック時に活用、必要に応じ電子カルテから情報を入手、お薬手帳などを通じ他院処方を確認し、投薬を行っています。また、積極的に処方支援を行っています。
2. 病棟活動
各病棟1~2名の担当制とし、そのうち2、3階病棟は2名、4階、N1、N2病棟は各1名が専任で業務を行っています。
薬剤管理指導件数は平均400件/月で、PBPM(プロトコールに基づく薬物治療管理)の取り組みの一環として、定期処方の代行入力や処方日数の変更、注射用法の変更等を行っています。ICTとして抗菌剤の適正使用、NSTとして栄養状態の改善に対し介入を行い、糖尿病療養指導、入院時持参薬鑑別後のスクリーニングや薬物治療への積極的な支援にも取り組んでいます。
3. チーム医療
委員会活動としては医療安全委員会、感染対策委員会、薬事委員会、ICT、NST、褥瘡委員会への参加があり、認知症カンファ、リハビリカンファ、病棟カンファにも参加しています。
また、2021年度から予約入院の患者さんに対して入院前に関連職種間の情報共有を電子カルテ上で行う取り組みを開始しています。
4. 無菌調製
主に高カロリー輸液の混注や眼科で使用する色素の調製等を行っています。
5. 院内製剤
外用薬メインで約10種類程の院内製剤を調製しています。
6. 教育
平成23年より実務実習受け入れを開始し、以後ほぼ毎年1~3名の学生が当院で実習を行っています。また、これまで主に近隣の中村記念南病院とグループ実習を行ってきましたが、コロナ禍の状況が改善したのちには新たに同じく近隣の五輪橋病院も加わり3か所でグループ実習を行う予定です。これにより、より多岐に渡った体験を学生が出来るのではないかと考えています。
7. 地域連携
南区は札幌市の中でも特に高齢化が進んでいる地域です。定山渓方面からの過疎化も徐々に進むに伴い、閉鎖する医療機関も増えてきている中、介護関連の施設は逆に増加傾向にあります。このような状況において地域医療を支えるために近隣の病院間、調剤薬局との連携は非常に重要になってくると考え、退院時の病院、薬局、施設向けの情報提供の見直しを始めています。また、近い将来南区の地域性にフィットした近隣薬剤師間の連携の在り方についても検討したいと考えています。
8.その他
☆後発医薬品の積極的採用
当院では外来・入院問わず、積極的に後発医薬品の採用を進めています。
採用に当たっては、後発医薬品の品質、安全性、安定供給等の情報を収集・評価し、その結果を踏まえ後発医薬品の採用を薬事委員会にて審査・承認する体制を整えています。
また、昨今医薬品の不安定な供給状況が長期に渡って続いています。従って、採用医薬品の在庫が不足した場合に備え、他メーカー製の同薬、あるいは他の同効薬への変更を含めて各医薬品卸及びに製薬会社と緊密に連携して対応しています。