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腰部脊柱管狭窄症について

整形外科

腰部脊柱管狭窄症について

背骨の中には神経の通り道のトンネル(脊柱管)があります。加齢による椎間板や背骨の関節の変性によって脊柱管が狭くなり神経が圧迫されて腰痛や下肢(脚部)の痛み、しびれなどさまざまな症状が現れます。歩き始めはよいのですが、しばらく歩くと腰痛や足(脚部)の痛み、しびれが生じて歩行困難となります。少しの間、座って安静にすると楽になって再び歩き出せるという特徴的な症状、いわゆる間欠性跛行(かんけつせいはこう)を呈します。また、自転車であればどこまででも行ける、ということも特徴の一つです。スリッパが脱げやすい、つま先がしばしば床に引っかかる、頻尿、残尿感などを呈することもあります。


<脊柱管狭窄>
で示す所


一方で、足の血管が細くなったり、つまったりして、血液の流れが悪くなり、歩行時に足のしびれや痛みが現れる閉塞性動脈硬化症という他の病気もありますので専門医による診察が必要です。
腰部脊柱管狭窄症の治療には、くすり、コルセット、リハビリ、神経ブロック、そして手術があります。腰部脊柱管狭窄症は徐々に症状が進行します。神経の圧迫が明らかでなかなか症状が良くならない場合には手術を考えます。

 

■ こんな症状はありませんか?


「歩き始めはよいのだが、次第に腰が痛くなったり、太ももや足がだるくなったり痛くなるので、それ以上歩くのが嫌になる。腰掛けて休むと楽になり再び歩ける。」 (図1)


(図1)歩いて腰掛けてを繰り返す神経性の間欠性跛行(かんけつせいはこう)

 

「歩くと腰や足が痛くなるのに、自転車だとどこまでも行ける」(図2)


(図2)自転車ならどこまでも行ける

 

「台所に立っているとだんだん腰が痛くなったり、脚が痛だるくなるので椅子に腰掛けて台所仕事をしている」(図3)


(図3)椅子に腰掛けると洗い物ができる

 

上記のような症状がある場合、腰に原因がある『腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)』なのかも知れません。
このような症状でお困りの方は当院整形外科を受診されることをお勧めします。