看護部

 

院内研修・院外研修・CNS

院内研修・院外研修・CNS

院内研修

当院の看護部では、セルフケア理論に基づく看護実践を行い、患者様の自己決定の尊重とセルフケアの維持・向上を目指しています。
そのために、充実した院内教育プログラムを準備し、教育が看護実践に結びつくような体制を整え、より質の高い看護の提供を目指しています。

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キャリアアップ

入職3年目までは、段階別の集合教育による教育システムを充実させています。4~5年目以降は、個々の看護師のキャリアアップのニーズを踏まえた実践的教育サポートシステムがあります。

ベーシックプログラム

精神科看護師としての必要な知識を習得します。

●Ⅰコース

セルフケア理論や精神力動理論、精神科の患者様の理解の仕方や基本的な関わり方を学びます。卒後1年目の看護師が対象。勤務時間内に年7回実施します。

●Ⅱコース

プライマリーナースとしてアセスメント能力を高め、個々の患者様により適したケアを考えていけるような教育を受けます。卒後2年目の看護師が対象。勤務時間内に年7回実施します。
年度末にセルフケア理論に基づいた看護過程の展開を事例発表します。

●Ⅲコース

1:1の看護だけではなく、病棟などの看護集団が患者様の集団に対し、より質の高い看護ケアを提供していくための基本的スタンスや基本的能力を身につけます。卒後3年目の看護師が対象。勤務時間内に年8回実施します。
年度末にテーマを決めて事例発表をします。

●WEB上でフィジカルアセスメントや内科看護技術・手順が学べます

日本看護協会が定める看護の基本となる13項目が入った最新のエビデンスに基づいた看護技術を、病院でも自宅でも画像や動画で学べます。

アドバンスプログラム

精神科看護師に必要な知識や技術を基盤に、更に関心のあるテーマを探求します

●看護研究

1年かけて様々なテーマを探求しCNSや院外の講師のサポートを得ながら看護の質を高めることに取り組んでいます。

【H29年度学会発表】

∗第31回東京精神科病院協会学会
「精神科に入院した子育て中の女性の体験 ?精神科外来通院中の母親に焦点をあてて?」
「精神科で働く女性中間管理職が結婚、子育てをしながら管理職を続けられている理由」

∗第9回東京精神科看護学術集会
「被害妄想のある統合失調症患者への看護ケアの文献レビュー」
「病棟看護師が退院前・退院後訪問を継続して行う事による患者の思い」
「在宅から認知症治療病棟に入院した認知症患者の家族が抱くお思い~現状の看護ケアの捉えと期待~」

【H30年度学会発表】

*第38回日本看護科学学会
「精神科に入職した新人看護師がとらえる看護師としての成長~看護師2年目のインタビューから」

∗第43回日本精神科看護学術集会
「被害妄想のある統合失調症患者への看護ケアの文献レビュー」
「病棟看護師が退院前・退院後訪問を継続して行う事による患者の思い」
「在宅から認知症治療病棟に入院した認知症患者の家族が抱くお思い~現状の看護ケアの捉えと期待~」

∗第19回日本医療情報学会看護学術大会
「セルフケア看護モデルを用いた精神科標準看護計画の作成」-CNS

∗第32回東京精神科病院協会学会
「精神看護学実習における新人臨地実習指導者のやりがいとなる体験」

∗平成30年度東京都看護協会看護研究学会
「認知症患者を退院につなげる看護師の支援の実際~認知症治療病棟におけるインタビュー調査~」

∗第17回日本アディクション看護学会学術集会
「スポーツ経験のある薬物依存症者の回復までの過程」

【精神科退院支援看護師コース】

H30年度新設
退院支援にかかわる病棟看護師としての役割を理解し、地域の支援者との連携を構築していける能力を身につけることを目標に4年目以上の看護師を対象としたコースです。

【実地指導者育成コース】

H30年度新設
後輩育成が行える看護師の育成をする、実地指導者としての意欲を高めることができることを目標に4年目以上の看護師を対象としたコースです。

●他病棟研修

看護師を対象に(副科長も含む)、目的を持ち他病棟で研修を行っています。マネジメントや看護ケアシステムを学んでいます。

●管理者研修

マネジメントコース:全科長による年6回の中堅看護師対象のマネジメントの基本を学ぶコース
副科長コース:全科長による年3回の全副科長対象の管理者コース
科長コース:看護部長による全科長対象の管理者コース

サポートプログラム

さまざまなサポートを受けながら、看護部の一員として活動します。

●新入職者研修

当院での看護の特徴を理解し、安全・安楽な看護を提供できることを目的とした研修を4月に入職してきた看護職全員を対象に5日間にわたって実施します。
研修内容は、精神保健福祉法・当院の看護概況・チーム医療について・精神科疾患・他部署との連携、活動内容・包括的暴力防止プログラム(CVPPP)・院内感染防止対策・内科技術など盛りだくさんのプログラムとなっています。
新人職員オリエンテーションを通して、同期の交流を深めお互いを支えあう場としていただければと思っています。

●静脈注射研修

静脈注射を安全に実施するための知識・技術を習得できるよう教育。新卒者や臨床から離れている方に対し研修しています。

●看護補助教育

看護補助者としての立場と役割を理解し、患者ケアの一端を担うことができることを目的とするコースです。看護補助者としての基本的な精神科疾患と看護・法律・介護について講義・技術を教育しています。勤務時間内に年2回実施します。

●中途採用者オリエンテーション

中途採用者を対象としたコースです。当院の精神看護等の特徴を理解していただき、安全・安楽な看護の提供ができることを目的としています。

共通プログラム

看護実践に必要な知識や技術をより高めます。

●ステップアップ研修

全職員対象で勤務時間外に実施します。

【H27年度の主な研修内容】
鳥の目・蟻の目 看護師としての意識」(当院看護部長){4/24}
「地域包括について考えよう」(当院外来科長){9/25}
「自殺予防と看護~自殺が起こったあとのケア」(東京医科大学医学部精神看護学 寺岡征太郎先生) {10/23}
※院外からも参加できます。

●全体研修

全職員対象で病院の委員会が主催
医療安全研修
感染制御研修
行動制限最小化研修
NST・褥瘡対策研修
個人情報保護研修

院外研修

院外の研修も積極的に参加できるように支援しています。

院外研修の一例

●実習指導者研修(東京都看護協会など)

●管理者のための研修

ファーストレベル研修(東京都看護協会 聖路加国際大学など)
セカンドレベル研修(東京都看護協会など)
サードレベル(東京都看護協会など)

●その他

薬物アルコール依存症看護(日本精神科看護協会)
CVPPPトレーナー養成研修(日本精神科看護協会)
認知行動療法研修ベーシックコース(日本精神科看護協会)
精神科認定看護師(日本精神科看護協会)
看護研究セミナー(日本精神科看護協会)
発達障害の理解とケア(日本精神科看護協会)
老年期精神看護(日本精神科看護協会)
感染管理と看護(日本精神科看護協会)
精神科におけるフィジカルアセスメント(日本精神科看護協会) など、他多数
※学会及び研修への参加は出張扱いとし、職員の時間的経済的負担はありません

CNS

3人のCNSが連携し、看護の質の向上をバックアップします

 長谷川病院は日本看護協会が認定する専門看護師(Certified Nurse Specialist)制度ができる10年も前から、病院認定のクリニカルナーススペシャリスト(CNS)の育成に力を入れ、実際にたくさんのCNSが活躍してきました。CNSは、高度化した医療現場で複雑な健康問題を抱えている患者様に対して、専門の知識と技術を持って問題解決をはかることのできる看護師として期待されています。

現在、日本看護協会の認定を受けた精神看護専門看護師が3名在席しています。また、精神看護専門看護師の認定を目指して活動する看護師も多く、積極的に応援・サポートしています。

長谷川病院のCNSは、病棟や外来に所属するのではなく、看護部長直属のスタッフとして位置づけられ、独立したポジションで活動しています。このため、看護の質の向上を目指し、病棟や外来のスタッフと共に、患者様へ直接ケアを行ったり、看護計画を一緒に考えたり、スタッフが抱える困難の解決に向けて活動しています。

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CNSの役割

  1. 実践
    患者様のケアを病棟・外来・訪問などのスタッフと一緒に行っていきます。
  2. 相談
    患者様に必要なケアが提供されるよう、スタッフや看護管理者の相談を受けます。
  3. 教育
    病棟スタッフのニーズに応じ、教育委員会と連携して教育プログラムを企画・実施します。卒後教育ではセルフケア理論や精神力動理論、看護理論などの講義を担当しています。
  4. 調整
    患者様に必要なケアが円滑に行われるように、他職種も含めたスタッフ間の調整を行います。
  5. 倫理調整
    倫理的な問題や葛藤の解決をともに考えます。
  6. 研究
    患者様のケアと看護実践の向上のための研究を行います。また、新しい研究の知見をスタッフに提供したり、スタッフが行う研究のサポートをします。

この他、当院では次世代の専門看護師を育てる役割も担っています。
また、各大学院のCNSコースの学生さんの実習を受け入れ、その指導を行っています。

 

CNSスタッフの役割

看護部CNS(精神看護専門看護師・クリニカルナーススペシャリスト)

 精神看護専門看護師を目指そうと決めたのは、大学卒業後に入職した総合病院の血液内科・消化器内科に勤務していたときのことです。骨髄移植などでクリーンルームに隔離中に精神疾患を発症する患者様や、死と向かい合う不安に怯える患者様と接するうちに、精神科看護を目指したいと思うようになりました。3年間勤めて退職して大学院に入り、精神看護学コースを専攻しました。

長谷川病院との出会いは、前の病院での事例検討会です。そこに参加されていた当時の看護部長が話す精神科看護の世界に惹かれ、当院に転職して、大学院に通いながら非常勤として働き、卒業後に常勤職員になりました。

専門看護師の資格認定は大変で、常に自分の知識や経験の未熟さを自覚させられることばかりでした。しかし幸いなことに、当院は日本看護協会が認定する専門看護師(Certified Nurse Specialist)制度ができる10年も前から、病院認定のクリニカルナーススペシャリスト(CNS)の育成に力を入れ、実際にたくさんのCNSが活躍していました。おかげで、先輩たちからサポートをいただき、無事認定を受けることができました。

現在、私も含めて3人のCNSが看護部長直属のスタッフとして働いています。看護の質の維持と向上が私たちの使命です。対応困難なケースのケアプランを現場のスタッフと一緒に考えたり、看護師の悩みを聞き、ともに解決策を考えます。医師や薬剤師など他職種に対して、看護の立場から提言することもあります。

精神科看護は、看護師が生活の場面から患者様のキュアやケアに大きくアプローチできる領域です。それぞれの領域を尊重しつつ、フラットに議論しながら各医療スタッフが連携を取り、患者様にとってより良い治療法や看護方針を話し合うことで、より効果的なケアをしています。

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