2024年 薬剤部 新卒者インタビュー
☑ 入職して大変な事 | ||
長谷川病院薬剤部では、ローテーションによりその日の業務が決まります。そのため、注射業務、DI(医薬品情報)業務、薬剤管理指導、調剤、監査など、多岐にわたる業務内容を覚える必要があります。入職直後は覚えることが多く、ミスなく仕事をこなすまでには時間がかかりました。 | ||
☑ 精神科について思う事 | ||
精神科領域は他の科とは異なり、明確な正解がない中で治療方針を決定する場面が多く見られます。実際、治療法が確立されていない精神疾患も多く、「これを行えば必ず治る」という治療法が存在しないこともあります。そのため長期間治療を続けても、改善が見られない患者さんも少なくありません。精神科においては薬物療法が治療の中心となっているため、薬剤師の努力が患者さんの健康に直接的に影響するので、日々研鑽を積むことが重要であると感じています。 | ||
☑ 先輩との関りや、同期との関りについて | ||
同期は皆個性的で、それぞれ異なる得意分野を持っているため、お互いの足りない部分を補い合いながら業務に取り組んでいます。また、定期的にご飯会を開催し、仕事以外の時間でも交流を深めることで、より良いチームワークを築いています。さらに先輩方は私たち新人のペースに合わせて、丁寧に指導してくださるため、緊張せずに一歩ずつ成長できていると感じています。 |
☑ 病院での勤務について思う事 | ||
病院業務は薬局やドラッグストアとは異なり、電子カルテを閲覧できる点が大きな特徴です。カルテには診察記録、検査値等が記載されており、これをもとにタイムリーに処方監査を行うことが可能です。また、患者様に継続的に関われることで、些細な変化から副作用の初期症状を発見し、薬剤の変更等を医師に提案することが可能です。当院では薬剤師の提案を受け入れてくださる医師が多く、学んだことを現場で活かせる喜びを感じています。 | ||
☑ 入社を決めた理由 | ||
勉強したい症例や研究に必要な設備が整っており、指導してくださる薬剤師の先生方が非常に協力的だったことが主な理由です。さらに、職場の雰囲気が非常に良かったことも決め手の一つです。 | ||
☑ 職場の雰囲気 | ||
とにかく皆さんすごく優しいです。全員が全てのポジションをこなせるため、1人で仕事を抱え込むというより、みんなで協力するという気持ちが強い職場です。 | ||
☑ 入職して良かった事 | ||
学会発表、勉強会など様々なことを経験させてもらえるため、多様な経験を積むことができ、認定や専門資格を取得するための体制が整っていると感じています。また、他の病院と比べて医師の方々がとても優しいため、緊張せずに治療の相談を行える点も大変良いと思います。 |
☑ 仕事での目標 | ||
当院は精神科の患者さんが大多数を占めるため、業務において精神科薬に触れる機会が多いです。薬剤管理指導では、患者さんが自己判断で薬を中止することなく、納得して服薬を継続できるようサポートすることや、難しい言葉を使わずに薬の効果をわかりやすく説明することを意識して取り組んでいます。また、将来的には精神科薬物認定薬剤師や精神科専門薬剤師の認定を取得することを目指し、日々勉強を重ねています。 | ||
☑ 長谷川でのワークライフ バランスについて | ||
土日や祝日が休みなだけでなく、夏休みも5日間あり、休みが多いと感じています。家族や友人と過ごす時間が確保できています。残業もほぼないので平日でも仕事以外の時間を確保でき、仕事と生活のバランスが取りやすい職場だと感じています。 | ||
☑ 入職を希望される方に | ||
長谷川病院薬剤部には、多くの経験豊富な薬剤師が在籍しています。そのため業務に関することはもちろん、薬に関する疑問や自分の研究に対するサポートも幅広く行っています。分からないことがあっても、時間をかけて一緒に調べてくれるため、疑問が解消される環境が整っています。また、職場の雰囲気も良いので自分のプライベートを大切にしながら薬の勉強もしたい方にはピッタリの職場だと思います。 |
長谷川病院 薬剤部 部長より皆様へ
・在宅への訪問薬剤指導を開始し、入院から在宅まで寄り添える体制を整えています。 ・薬剤師は日々新しい知見を吸収して医療に活かすことが求められます。論文投稿や学会発表に積極的に取り組んでいます。 ・心理的安全性を確保し、活き活きと成長できる環境を提供します。 | |
薬剤部紹介
当院は統合失調症、双極性障害、うつ病、摂食障害、アルコール依存症と幅広い精神疾患の患者様と、認知症、内科疾患を抱えた患者様がおります。薬剤部は患者様に安心、安全で適正な薬物療法を行うべく、医薬品の責任者・専門家として患者様に寄り添いながら日々業務に取り組んでおります。
働きやすい環境を目指して
患者様へ安心、安全な医療をお届けするためには、薬剤部の働きやすい環境も大切だと考えています。心理的安全性を高め、より良い薬剤部となるよう日々対話を習慣化し、円滑なコミュニケーションをスタッフ全員で心掛けています。
調剤業務
当院は特定精神科薬・登録医療機関の為、クロザリルやコンサータを含む多くの処方を調剤しています。入院患者様への服薬を支援するため、一包化や服用時点の色分けなどを自動で行っています。また調剤業務で最も重要な処方監査も調剤支援ソフトや電子カルテを活用しております。とくに精神科において薬物療法は大きなウェイトを占めており、調剤業務はとても重要と考え日々業務にあたっております。外来は院外処方を発行、薬薬連携も積極的に行い保険薬局との情報共有もしております。
注射業務
内科病棟ではTPNや抗菌薬、精神科においては摂食障害やアルコール依存の患者様への処方に対して、処方監査、薬剤の個別セットなどを行っています。今後TPNの調製等にも業務を拡大していく予定です。
薬剤管理指導業務(服薬指導)
精神科薬物療法のアドヒアランス向上を目指して、患者様に合わせたより良い薬物療法を提供できるように日々努めています。服薬指導では飲み方や薬の情報、副作用等の説明、相談、質問にお答えしています。また精神薬学会認定薬剤師を中心に薬剤部スタッフ同士でディスカッションを行い知識の向上を図っています。
医薬品情報管理業務
最新の副作用情報やガイドライン、院内、院外、オンラインでの勉強会に参加するなど医薬品に関する情報を収集、整理、評価することで適正使用につなげています。また日々の情報収集から使用しやすい資材の作成や提供、他部門の医療スタッフにとってわかりやすい薬局ニュースの発行もしておます。
医薬品在庫管理業務
医薬品安全管理者として、薬剤部内だけでなく、各病棟、外来、電気けいれん療法室など、院内全ての医薬品の適切な管理を行っています。
チーム医療への参画
薬剤師はチーム医療の一員として、医師、看護師など多職種と目的や情報を共有しています。院内でのAST活動、ICT(感染制御)活動、NST(栄養サポート)活動、褥瘡対策支援活動、病棟カンファレンス、作業療法士と共に心理教育活動などに参加しています。
学会発表・論文投稿
TDM解析ソフトTOWA-TDMとMEEKの初期投与設計の予測性評価とベイジアン法による収束性の評価 医薬品情報 2021.5
第二世代抗精神病薬ルラシドンへの切替えまたは上乗せによる便秘症状の変化 日本神経精神薬理学会 2021、日本精神薬学会2022、最新精神医学 掲載
認定薬剤師
精神科専門薬剤師
精神科薬物療法認定薬剤師
精神薬学会認定薬剤師
NST専門療法士
糖尿病療養指導士
日本病院薬剤師会認定薬剤師 など、資格を有した薬剤師が多数在籍