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認知症などの問題をお持ちの方

認知症などの問題をお持ちの方

認知症専門外来および認知症急性期病棟について

認知症とは

認知症とは、いったん正常に発達した知的機能が持続的に低下し、それらにより社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。認知障害の中で、特に記憶の障害、すなわち「もの忘れ」が中心になる症状で、多くの場合、それが早期から出現します。

我が国の将来的な推計では、2020年に認知症を患う患者様は300万人に上るものと予想されています。認知症の患者様の1人につき介護に関わる人手は 2~3名必要と考えられており、患者様本人を含めれば、将来的に「認知症」に関わる方は1000万人を超えると思われます。これは実に国民の10名に1名 は何らかしらの形で認知症と向き合っていかなくてはならないわけですから、もはや他人事ではないのが実情です。

副院長 石塚卓也

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物忘れと認知症の違い

人は年齢とともに正常な範囲での物忘れはありますが、それ自体は病的でないこともあります。
しかし、85歳を超えると3人に1人は認知症にかかると言われており、その鑑別は医療機関を受診する際に大切なポイントになります。
この2つの簡単な鑑別としては、良性の物忘れ(加齢によるもの)は体験したことの一部を忘れること、例えば友人と会ったことは覚えていても話した内容の一 部が曖昧になることなどですが、これが認知症では友人と会ったこと自体を忘れます。また良性の物忘れは大抵の場合、一時的なものが多く進行もあまりしませ んし、日常生活にも支障をきたすことはありません。

認知症専門外来受診について

患者様や患者様ご家族が「認知症かな?」と迷われる際にはお気軽にご相談下さい。認知症専門医が診断と治療に当たります。また他院で認知症と診断されている患者様でも、周辺症状が原因でご家族での介護が困難であったり、お困りの場合にはご相談ください。薬物治療のみならず、介護のコツなどもアドバイスできます。

認知症急性期病棟の入院について

当院は二つの病棟が認知症専門病棟であります。当院の認知症病棟での治療の目標は療養ではなく、上記のような認知症の周辺症状(急性期症状)の治療を目的としております。精神症状でお困りの場合や介護困難となっている際にはご相談下さい。