胸部

症例1 : 肺腺癌

70代女性。患者さんは脳梗塞を患い、左半身麻痺の状態でした。呼吸機能も不良であることから負担の少ない定位放射線治療を希望され、当院を受診されました。
治療方法 定位放射線治療
治療標的 造影CT、PET/CTにて腫瘍病変とみなされる転移巣
線量 ・1回線量 : 12グレイ
・分割回数 : 4回
・総線量 : 48グレイ
治療期間 約2週間の通院治療
・治療計画 : 2日
・治療 : 4日
費用 保険診療、3割負担で約30万円
リスク
副作用
急性期
ほとんどなし
晩期
放射線肺臓炎、胸部痛、肋骨骨折など

症例2 : 大腸癌術後 肺転移

70代女性。大腸癌術後の経過観察中に腫瘍マーカーが上昇。PET/CT検査が行われ、右肺に転移が発見されました。
治療方法 定位放射線治療
治療標的 造影CT、PET/CTにて腫瘍病変とみなされる転移巣
線量 ・1回線量 : 14グレイ
・分割回数 : 4回
・総線量 : 56グレイ
治療期間 約2週間の通院治療
・治療計画 : 2日
・治療 : 4日
費用 保険診療、3割負担で約30万円
リスク
副作用
急性期
ほとんどなし
晩期
放射線肺臓炎、胸部痛、肋骨骨折など

症例3 : 食道癌

80代男性。嚥下困難が主訴。リウマチ肺臓炎既往のため他院では「根治照射の適応なし」と診断されました。その後、当院をインターネットで検索し、治療目的で来院されました。
治療方法 強度変調放射線治療
治療標的 造影CT、PET-CTにて腫瘍病変とみなされる転移巣
線量 ・1回線量 : 2グレイ
・分割回数 : 25回
・総線量 : 50グレイ
治療期間 約6週間の通院治療
・治療計画 : 2日
・治療 : 25日
費用 保険診療、2割負担で約20万円
リスク
副作用
急性期
嚥下痛、食欲不振、倦怠感、吐き気など
晩期
放射線肺臓炎、胸部痛、肋骨骨折など

症例4 : 乳癌術後 骨転移

40代女性。胸骨転移に対して他院で放射線治療 (30グレイ) を受けましたが、その半年後に再発。救済治療目的で当院を受診されました。
治療方法 強度変調放射線治療 (IMRT)
治療標的 PET/CT、MRIにて腫瘍病変とみなされる転移巣
線量 ・1回線量 : 3グレイ
・分割回数 :20回
・総線量 : 60グレイ
治療期間 約5週間の通院治療
・治療計画 : 3日
・治療 : 20日
費用 保険診療、3割負担で約22万円
リスク
副作用
急性期
放射線皮膚炎など
晩期
放射線肺臓炎、骨折など

症例5 : 肺腺癌術後 リンパ節転移

70代女性。肺癌術後の経過観察で腫瘍マーカーが上昇。PET-CT検査にて気管分岐部にリンパ節転移が発見されました。
治療方法 強度変調放射線治療 (IMRT)
治療標的 造影CT、PET-CTにて腫瘍病変とみなされる転移巣
線量 ・1回線量 : 3グレイ
・分割回数 :22回
・総線量 : 66グレイ
治療期間 約6週間の通院治療
・治療計画 : 1日
・治療 : 22日
費用 保険診療、3割負担で約27万円
リスク
副作用
急性期
食欲不振、嚥下痛、倦怠感など
晩期
放射線肺臓炎など