治療対象となる方

治療対象となる方

早期がんの場合

高精度な放射線治療により、副作用を最小限におさえた治療を提供します。高齢や全身状態不良のため手術適応とならない方でも、高精度放射線治療なら問題なく治療できる場合があります。たとえば、前立腺がん、I期肺がんなどが適応となります。適切な治療を行うためには、主治医の先生のご理解とご協力が必要です。主治医の先生とよくご相談になり、診療情報提供書、画像情報および各種臨床検査結果のご提供をお願い致します。

再発がんの場合

元々がんがあった部位の再発や、他の部位(肺、肝臓、脳、骨、リンパ節など)への転移に対しても、その数が少ない場合は、私共は積極的に治療の可能性を検討します。

がんが再発した場合の治療成績は良くないため、積極的な治療は現在まであまり行われてきませんでした。しかし、最近では優れた抗がん剤・分子標的療法の開発や、転移に対する手術などにより、がんの再発に対する医療が少しずつ変貌しつつあります。放射線治療においても例外ではありません。高精度な放射線治療技術により、以前では対応できなかった病巣に対しても治療の可能性が拡がってきました。

再発であっても、個々の患者の皆様の状況を十分に検討し、適切な治療を提供することにより、日常生活に支障なく長い余命を保たれる場合もあります。 適切な治療を行うためには、主治医の先生のご理解とご協力が必要です。主治医の先生とよくご相談になり、診療情報提供書、画像情報および各種臨床検査結果のご提供をお願い致します。

治療対象となる例

がんの部位病名病期(UICC)総線量回数
期間
原発性脳腫瘍cT1~T4N0M060~75Gy20~30回
4~6週
転移性脳腫瘍初発例40Gy5回
1週
再発例50Gy10回
2週
中枢神経脊髄腫瘍cT1~4N0M050Gy10~25回
2~5週
耳鼻科領域頭頚部がんcT1~4N0M060~72Gy20~30回
4~5週
再発例50~60Gy18~20回
4~5週
食道食道がんcT1~3N0M060~66Gy20~22回
5週
非小細胞肺がんcT1~2N0M060Gy10回
2週
転移性肺腫瘍3個まで48Gy4回
8日
腹部胃がん骨盤内限局腫瘍60~72Gy20~24回
腹部局所再発4~5週
肝臓肝がん手術不適例60Gy10回
2週
膵臓膵臓がんcT4N0/1M060~65Gy20~27回
4~5週
骨盤部直腸がん骨盤内限局腫瘍60~72Gy20~30回
骨盤内局所再発4~5週
前立腺前立腺がんcT1~4N0M074~78Gy37~39回
7~8週
肺・肝・骨・軟部転移性腫瘍
3個まで
限局腫瘍60~72Gy20~24回
リンパ節4~5週