婦人科
女性医師1名が常勤医として勤務しています。また月曜日午前中に慈恵医大産婦人科の医師、火曜日、金曜日は終日非常勤の女性医師による外来診療を行っています。
- 骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤など)に対して、高齢者に優しい手術(子宮を温存し開腹しない手術)を行っております。また合併症がある方の多くは手術が可能です。
- 外来診療や検診システムにより子宮や卵巣の疾患、骨粗鬆症を早期に発見しその治療と管理を行います。子宮や卵巣の良性疾患の開腹手術を行っており、また悪性疾患の場合は専門病院を紹介しています。
- 女性の月経期から老年期を通して、月経によるさまざまな悩みや閉経前後から老年期までの健康を維持するための診療を行います。
- 不妊治療は、タイミング法により行っています。人工授精、精液検査等は扱っておりません。
- 女性骨粗鬆症専門外来を火曜日午後(14:30~)に開いています。
骨盤内臓器脱
骨盤内臓器脱とは、分娩や老化などのために骨盤底を支えている筋肉や靭帯が緩み、腟内~外へ子宮や膀胱、直腸などが脱垂する一種のヘルニアです。患者様は、下垂感、はさまった感じ、帯下の増量、排尿や排便の障害を訴えられますが、専門医が少ないためか「年のせい。」「生命に影響はない。」と医師から伝えられ、あきらめる方が多いのも現実です。しかし臓器脱によって、性器出血やおりもの、感染に加え、膀胱の下垂によって水腎症を発症していたり、直腸の下垂による排便困難も見られます。
またこの骨盤内臓器脱は高齢者に多い病気ですが、高齢になるにつれさまざまな既往症をもつ人も多くなります。当院ではメッシュを使用せず、子宮を摘出しない手術を行います。既往症がたくさんあっても自力歩行のできる方なら手術という選択をすることも可能です。
婦人科の手術件数
子宮全摘術 | 円錐切除術 | 付属器摘出術 | 骨盤臓器脱手術 | その他 | 計(緊急) | |
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2018年 | 0 | 9 | 7 | 28 | 3 | 47(1) |
2019年 | 1 | 8 | 7 | 16 | 5 | 37(1) |
2020年 | 1 | 3 | 14 | 12 | 2 | 32(9) |
2021年 | 0 | 5 | 8 | 17 | 0 | 30(2) |
2022年 | 1 | 2 | 5 | 33 | 4 | 45(1) |
※2020年、2021年は新型コロナウイルスによる影響あり。
婦人科部長 西川 美名子 | ||||
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資格・専門医 | 医学博士(名古屋大学) 日本産科婦人科学会専門医 日本産科婦人科学会指導医 |