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新着情報

遠隔画像情報ライブシステムの導入

2021年08月24日

AOI国際病院では2021年8月より血管造影室に遠隔画像情報ライブシステムおよびカンファレンスルームを併設導入しました。カテーテルによる血管内治療では心電図や血管内超音波、血管造影、圧波形などの様々な画像情報を解析する必要があります。ライブシステムではこれらの画像情報と術者の手技の様子を一画面にレイアウトし、高画質に映像出力することが出来ます。また、術者がインカムを装着することにより、カテーテル操作室の内外からエキスパートとのディスカッションなどを反映させたインタラクティブな治療を可能とします。

特に冠動脈の慢性完全閉塞病変では、ワイヤーやバルーン、ステントなどのデバイス選択により治療の成功率が異なってくるため、治療の状況を客観的に把握し、より良い治療選択を手技中に積み重ねる必要があり、ライブシステムによりこれを可能にします。カテーテルアブレーションによる不整脈治療では、心内局所電位への深い洞察が必要であり、術者と電位の解析者の相互のコミュニケーションも大切です。また、コロナ禍においては感染のリスクを減らすために、人が集まったり、密になったりするシチュエーションをなるべく減らす必要があります。院内LANを使うことにより、ソーシャルディスタンスを保ちながら、会議室からのスーパーバイズを受けながら、より安全性と先進性の高い治療を共有することが出来ます。またVPN回線やインターネットを経由してWeb会議システムを用いることにより、治療状況を院外の会議室など(病院や企業)にライブ配信をすることが可能で、医学教育、指導、情報発信にも活用可能です。

羽田に近いローケーションである当院では、患者様により良い新しい治療を提供し、それを世界に向けて発信し、医療の高い質の均一化に少しでもお役立て出来ればと考えております。