ME部
臨床工学技士は発足して約27年、まだ医療職種の中で比較的新しい国家資格です。
CE(Clinical Engineer)およびME(Medical Engineer)と呼ばれています。現在日本に約30,000人の技士が様々な医療現場で活躍しております。
臨床工学技士とは、医師の指導・監督のもとに生命維持管理装置の操作及び保守点検を業とする者でその業務範囲は広く医学と工学の両側面から業務に取り組む 専門技術者です。最近の医療機器は日々進化し続けています。高度化する医療機器を安全に使用する専門的知識や技術を必要とします。
当院では7名の臨床工学技士が、さまざまな医療機器を安全、円滑に使用できるよう各種業務に取り組みチーム医療に貢献し専門知識や技術提供をしています。 また各種医療機器を様々な測定器を用い定期的に点検し機器精度の維持と監督に努め実際使用する患者様に適切な治療を提供できるように保守点検業務を行って いるのがME部です。
臨床工学技士(ME部)の業務
循環器業務
ペースメーカー管理
ペースメーカーを植え込みされている患者さんの定期外来点検や手術時に機器の設定確認やプログラムの変更操作等を医師の指示のもと行っています。
心臓血管カテーテル
心血管内エコーの操作、補助循環装置(ABP、ECMO)体外式、体内式ペースメーカー挿入補助業務を行っています。
手術室業務
心臓血管外科の手術に使用される人工心肺装置、自己血回収装置の操作、手術に必要な医療機器(顕微鏡etc)の動作確認や準備をし安全に手術が行えるよう点検をします。万が一機器の不具合が発生しても対応できる体制を整えています。
血液浄化業務
当院では、さまざまな疾患に対して急性血液浄化から慢性期血液浄化まで施行できる体制をとっています。血液透析、腹水濾過濃縮再静注法、血漿交換療法、持 続緩徐式血液濾過療法、エンドトキシン吸着療法などに対し即座に技術提供できる様になっています。
人工呼吸器管理業務
人工呼吸器導入時やウィーニング時(人工呼吸器を外すこと)に医師の指示のもと設定変更や操作等を行っております。また、人工呼吸器の使用中点検や回路交換も感染対策を整え技士サイドで行い安全管理に努めています。
ME機器管理 院内教育業務
高度化する医療機器を、安全に使用できるよう保守、点検を行いまた実際使用する職員に自信を持って操作してもらうため、新規導入装置などの使い方や原理の 説明及び勉強会などを行っております。また、医療機器安全委員会と合同で院内医療機器安全研修など、計画立案していく予定です。